中頓別町国民健康保険病院
事務長

西村 智広

平成29年入職

プロフィール

豊富町出身。平成4年に中頓別町職員として入職。
以後、町が運営する知的障害者施設天北厚生園、町保健福祉課、産業建設課等の勤務を経て、平成29年より中頓別町国保病院事務次長として配属、令和3年10月事務長に就任。

介護医療院と小規模多機能型施設の開設は
地域医療・介護の限界点を上げていく新しいチャレンジ

 学校卒業後、宗谷管内で地方公務員になりたいと採用試験を受験しました。当時は新卒で中頓別町のことはあまり知りませんでしたが、中頓別町の職員採用試験に合格し、中頓別町でもう30年勤務をしています。

最初は知的障害者施設で勤務し、その後保健福祉課で勤務をさせて頂き、公務員としてのローテションの中でも福祉と医療介護に携わる仕事に関わってきました。
 当院は町内唯一の救急告示病院で、救急患者の受け入れや、町民の皆様の受診、予防接種や健康診断の実施、また高齢者施設からの体調急変時の受け入れなど地域において重要な役割を果たしている病院です。

 人口1,600人の小さな町ですので、患者さん・利用者さんと顔が見える関係の中で、町民の健康を支える拠点となっています。

病院・地域包括・保健福祉課が一体となり
町ぐるみで高齢者を支える仕組みができている

 当院は病院規模が小さいため、総合病院のように長時間待つこともなく、スムーズに診療が受けられます。また、スタッフが患者さんの健康状態や日常生活面の情報もおおよそ把握できており、ケアマネジャー、地域包括支援センター、保健福祉課などと密に連携できています。このため健康保険や介護保険などの手続きもサポートできますし、地域からの要望が多かった訪問看護や通所リハビリテーションなどの介護保険事業、居宅介護支援事業所を併設していることで、医療・介護・福祉の連携もスムーズに実施できています。
高齢化が進む中、当院を拠点として町ぐるみでしっかりと高齢者を支えていける体制ができていていることが強みだと思います。

誰もが患者さんに細かい気配りができる
そんな温かい病院を目指してほしい

 事務長として、各部門が気持ち良く仕事ができるよう、問題の早期改善やトラブル対応に心がけています。

 院内での相談や会議、施設や設備の管理計画、新規事業に向けた計画策定や実務打合せなど、事務長の仕事は多様ですが、現在の病院で、また介護医療院開設後も、病院のスタッフがしっかりと患者様に向き合えるよう支えていくことが自分の役割だと考えています。

 そして職員の皆さんには、部門や職種を問わず病院スタッフの一員として、誰もが患者さんに細かい気配りをして頂けるような、そんな温かい病院を目指してほしいと思います。

介護医療院と小規模多機能の開設は
地域医療・介護の限界点を上げていく新しいチャレンジ

 2022年度、新規事業として2つのことを計画しています。

 一つは病院への介護医療院の開設、もう一つが保健福祉課の小規模多機能型居宅介護施設の開設です。

 住み慣れた中頓別町内で暮らし続けたいと考えていても、病気や身体状況、認知症の進行などにより、在宅や介護施設での受け入れが難しい高齢者の方が多くいらっしゃいます。これまで、中頓別町には退院後、医療管理を必要とする方の受け皿がなく、やむを得ず町外の病院や施設に移られるケースがありました。

 特別養護老人ホームから病院への入院を繰り返している方や、希望した時期に入所することが難しく、やむなく中頓別町を離れ遠方の施設に入所される方や、病院での治療後、医療的管理を受けながら介護を受ける必要がある方などのケースに対応する施設として、介護医療院の開設が期待されています。

もう一つ、小規模多機能型施設の開設も予定されています。

地域の高齢者の方々が、在宅で介護を受けていても、通い・訪問・泊のサービスを受けることができる施設として、在宅や独居であっても切れ目なくサービスを受けられる仕組みを作っていくことが目的です。

これら二つの取り組みによって、地域医療・介護の限界点を上げ、セーフティネットの網の目をきめ細かくすることで、住み慣れたこの町で暮らし続けることができるよう取り組んでいきます。

また、介護医療院、小規模多機能型施設とも、介護職の方々が活躍する施設です。これまでより多くの介護職が必要となるため、積極的な募集も行っていきます。コロナ禍が長引く中、町が運営する病院・施設は、町民の生活を支え、そして地域の医療介護の中核を担う中頓別国民健康保険病院がこれから新しい形に生まれ変わります。そこで新たな一歩を踏み出してみたいという方を募集しています。

私たちと一緒に、新たなスタートを切っていただける方をお待ちしています!